ニュース 2021/01/06 19:59
中国:コロナ拡大懸念、春節移動は最小限に=専門家が提言
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国各地でこのところ、散発的な新型コロナウイルスの流行が相次ぎ、再び感染拡大の懸念が高まっている。河北省は5日、新型コロナウイルス感染の防疫対応が「戦時(臨戦)体制」に突入したと宣言した。また遼寧省大連市は3日、他人への感染力が極めて強い「スーパースプレッダー」が出現したことを報告。広東省疾病予防対策センターなどは同日、英国から帰国した中国籍の留学生(18歳)から新型コロナの変異種が見つかったと報告した。中国新聞網が5日付で伝えた。
国民の大移動を伴う春節(2021年は2月12日)やそれに絡む「春運」(春節前後40日間の特別旅客輸送態勢)を前に、中国の防疫対策は大きな試練に直面している。
中国工程院院士の張伯礼氏はメディアのインタビューで、「昨年の国慶節には数億人もの人々が問題なく移動していたものの、春節期間の移動は難しい」との見方を示した。張氏によれば、寒冷期はウイルスの感染力が強まる時期。今から2月末までの間に流行を防ぐことが非常に重要と張氏は指摘している。この冬を乗り切って春を迎え、新型コロナワクチンが普及すれば、基本的に感染状況は大幅に改善され、決定的な勝利をもたらすと述べた。
広東省疫情防控指揮部副総指揮の博華氏も、張氏と同意見だ。「春節期間の人口移動を止めることは絶対的に不可能だが、可能な限り減らすべきだ」と強調している。ワクチン接種はすでに始まっているものの、接種のタイミングや供給情況によって、接種すればすぐに目先の感染が遮断されるわけではないとしている。
国内外の各地で感染源が依然として存在する中、春節を間近に控え、移動や人の集まりを最小限に抑え、予防策を講じることが、春節を安心して過ごすための重要な対策であると専門家らは指摘している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
国民の大移動を伴う春節(2021年は2月12日)やそれに絡む「春運」(春節前後40日間の特別旅客輸送態勢)を前に、中国の防疫対策は大きな試練に直面している。
中国工程院院士の張伯礼氏はメディアのインタビューで、「昨年の国慶節には数億人もの人々が問題なく移動していたものの、春節期間の移動は難しい」との見方を示した。張氏によれば、寒冷期はウイルスの感染力が強まる時期。今から2月末までの間に流行を防ぐことが非常に重要と張氏は指摘している。この冬を乗り切って春を迎え、新型コロナワクチンが普及すれば、基本的に感染状況は大幅に改善され、決定的な勝利をもたらすと述べた。
広東省疫情防控指揮部副総指揮の博華氏も、張氏と同意見だ。「春節期間の人口移動を止めることは絶対的に不可能だが、可能な限り減らすべきだ」と強調している。ワクチン接種はすでに始まっているものの、接種のタイミングや供給情況によって、接種すればすぐに目先の感染が遮断されるわけではないとしている。
国内外の各地で感染源が依然として存在する中、春節を間近に控え、移動や人の集まりを最小限に抑え、予防策を講じることが、春節を安心して過ごすための重要な対策であると専門家らは指摘している。
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