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  ニュース     2020/10/23 19:59

独アディダスに「リーボック」売却観測、買い手候補は中国安踏 無料記事

 ドイツのスポーツ用品大手、アディダスが傘下ブランド「Reebok(リーボック)」の売却を検討しているもようだ。2021年3月末までに売却を終えたい考え。中国の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)、米国のVFコーポレーションなどの同業会社が買収に関心を示しているという。ドイツ誌が22日伝えた。

 リーボックは英国のスポーツ用品ブランド。陸上競技選手のジョセフ・ウィリアム・フォスター氏がスパイクシューズを作ったことがブランドの始まりだ。1900年にJ・W・フォスター社が設立され、1958年に社名をリーボックに変更。2005年にアディダス傘下に入った。

 安踏はここ数年、マルチブランド戦略を強化。16年に日本のスキー用品ブランド「Descente(デサント)」、17年に韓国のアウトドア用品ブランド「Kolon Sport(コロン・スポーツ)」と合弁会社を設立し、各ブランドの中国での販売に乗り出している。19年3月には、投資ファンドと共同でフィンランドのアメア・スポーツを買収。アメアは傘下にテニス用品の「Wilson(ウイルソン)」などを擁する。

 安踏は中国のスポーツ用品メーカー大手。自社ブランドでシューズやウエアなどスポーツ用品を生産・販売する。09年には「FILA」の中国・香港・マカオ事業を買収した。


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