【亜州ビジネス編集部】中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、今年1〜4月に前年同期比40.6％増の115億2355万トンに拡大した。全国31省・自治区・直轄市のうち、湖北省を除いていずれもプラス成長を確保している。新型コロナウイルス流行の影響で、前年同期の実績が低かった反動が大きい。ただ、増加率は1〜3月の52.9％から鈍化した。交通運輸部が20日に発表した。
　増加率は青海省が96.9％で最大。ほか、海南省が66.2％増、福建省が63.0％増、チベット自治区が61.9％増と上げが大きい。新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする湖北省については、増減率が発表されていない。
　一方、1〜4月の自動車旅客数は、前年同期比2.0％減の17億6617万人とマイナス成長が続く。ただ、減少率は1〜3月の4.1％から縮小している。31省・自治区・直轄市のうち、12カ所で縮小した。うち江西省が49.9％減と最大の下げ。青海省（↓42.7％）、広東省（↓39.0％）、吉林省（↓34.6％）も大きく落ち込んだ。一方、海南省が89.1％増、上海市が46.7％増、山東省が60.2％増などと高い伸び。
　1〜4月の道路建設投資額（実行ベース）は、前年同期比34.4％増の6355億4625万人民元（約10兆7690億円）。内訳は東部が19.5％増の2099億6927万人民元、中部が61.6％増の1248億3588万人民元、西部が36.8％増の3007億4111万人民元だった。


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