【亜州ビジネス編集部】中国汽車工業協会は9日、今年6月の新車販売台数が前年同月比12.4％減の201万5000台に縮小したと発表した。マイナス成長は2カ月連続。減少率は前月の3.1％から拡大した。生産台数も16.5％減の194万3000台と縮小が続く。前月比では販売が5.3％減、生産が4.8％減となった。

　6月も新車販売の減少が続いた点について、同協会は車載チップの不足が乗用車市場のマイナス要因になったと説明。商用車については、排ガス基準の変更が影響したとしている。

　車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比11.1％減の156万9000台（前月比4.7％減）、生産台数が13.7％減の155万5000台（同3.8％減）。商用車は販売台数が16.8％減の44万6000台（同7.4％減）、生産台数が26.3％減の38万8000台（同8.3％減）となった。

　一方、新エネルギー車（NEV）の販売台数は前年同月比2.4倍の25万6000台に拡大し、過去最多を記録している。生産台数は2.3倍の24万8000台に伸びた。前月比では販売が17.7％増、生産が14.3％増。

　1〜6月の累計では、全体の販売台数が前年同期比25.6％増の1289万1000台。生産台数は24.2％増の1256万9000台だった。新型コロナウイルス流行前の2019年同期との比較では、販売が4.4％増、生産が3.4％増で推移している。


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