米電気自動車（EV）大手のテスラ（TSLA/NASDAQ）が中国産自動車製品の価格を再び引き下げた。テスラは1日、上海工場製の主力セダン「Model 3」について、政府補助受領後の小売価格をこれまでの「29万1800人民元」から「24万9900人民元（約388万円）」に変更すると発表している。調整率は14.4％。販売に弾みをつける狙い。テスラは早期の年産100万台を目指す方針だ。
　上海市に整備した自社初の海外組立工場「ギガファクトリー3」で生産しているスタンダードレンジ・プラスの価格を調整した。1月の9％、5月の10％に続く今年3回目の値下げ。外資独資による中国初の自動車組立工場（ギガファクトリー3）で生産する。スタンダードレンジ・プラスの航続距離は468キロメートル（km）。スタンダードレンジよりも20km以上の航続距離を加算した。ロングレンジモデルの販売価格も30万9900人民元に変更する。
　テスラは充電インフラの整備も急ピッチに推進中。主要都市を中心に全国440カ所以上に充電ステーションを整備した。中国90％の人口密集都市を網羅する。今年は急速充電器「V3スーパーチャージャー」を4000基設置する予定だ。
　中国製「Model 3」の部品現地調達率は、今年7月に70〜80％まで引き上げている。年内には全部品を中国製に代替する計画とされるだけに、中国産「Model 3」の値下げ余地は大きいとみられていた。


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