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  ニュース     2021/07/29 19:00

中国IC設計業が成長加速、10年間で売上高7倍規模に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の集積回路(IC)設計業に急成長期が訪れている。各年の売上高は、1999年の約3億人民元から2010年の590億人民元、2020年の3819億4000万人民元(約6兆4700億円、前年比↑23.8%)に伸びた。直近10年間の増加幅は7倍近くを記録。20年のエリア別売上高比率は、長江デルタの39%、珠江デルタの37%となっている。中国半導体行業協会(CSIA)の報告内容などとして、21世紀経済報道が29日付で伝えた。
 20年の中国半導体産業は、売上高比率がIC設計で最大の42.87%に上っている。検査・組立は29.69%、製造は27.44%で推移した。20年末のIC設計企業は中国全体で2218社を数える。
 IC設計企業の年間販売額は、20年の全国トップは深セン市の1300億人民元。以下、上海市が950億人民元、北京市が494億3000万人民元、杭州市が212億8000万人民元、無錫市が180億人民元、西安市が151億5000万人民元、南京市が147億9000万人民元、武漢市が91億1000万人民元、珠海市が86億6000万人民元、蘇州市が75億人民元をそれぞれ売り上げた。
 深センには有力なIC設計企業が育っている。19年の販売上位5社は、海思半導体有限公司、深セン市中興微電子技術有限公司、匯頂科技股フン有限公司、比亜迪微電子有限公司、敦泰科技(深セン)有限公司。年間売上高が1億人民元を超える中堅クラス以上は28社を数えた。
 統計によると、20年のIC設計業界就業人口は、中国全体で約20万人に上る。1人当たり生産額は191万人民元に達した。社員数1000人以上の企業は29社に達し、前年比で11社増えた。
 四大IC設計エリアの20年売上高動向は、前年比で長江デルタ(上海市、杭州市、無錫市、蘇州市、南京市、合肥市)が46.3%増の1093億2000万人民元、珠江デルタ(深セン市、杭州市、珠海市、福州市、アモイ市、香港)が17.7%増の1484億6000万人民元、京津環渤海(北京市、天津市、大連市、済南市)が11.1%減の557億2000万人民元、中西部(成都市、西安市、武漢市、重慶市、長沙市)が41.7%増の409億人民元。京津環渤海を除いて高成長を達成した。


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