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  ニュース     2021/03/31 19:00

再生可能エネ世界TOPの中国、20年発電量の30%に拡大 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の再生可能エネルギー利用規模が世界最多を独走中だ。2020年末時点の発電容量は、9億3000万kWにまで拡大している。全国の発電総容量に占める比率は、12年の27.8%から20年の42.4%まで14.6ポイントも上昇した。第14次5カ年計画の最終を迎える25年には、50%超にまで拡大する見込みとなっている。国家能源局の章建華・局長らが3月30日の国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で報告した。
 発電総量も増大している。再生可能エネルギー源を活用した発電量は、20年通年で概算2兆2000億kWh(中国発電量全体の約30%)に達した。全国の消費電力に占める比率も、12年の20.0%から20年の29.5%に9.5ポイント拡大している。一次エネルギー消費に占める比率は15.9%に上った。「一次エネルギー消費に占める非化石燃料比率15.0%以上」という目標をクリアしている。
 風力発電や太陽光発電の分野でも、中国は存在感を一段と高めた。風力発電では、設備90%以上の国産化を実現している。1基だけで10MW(1万kW)の発電能力を擁する洋上風力発電設備も試運転に着手した。直近10年の単位当たり発電コストは、風力が30%、太陽光が75%ずつ低下したという。 
 再生可能エネルギーの20年利用量は、石炭換算で6億8000万トンの規模。ガス排出量の削減分は、二酸化炭素で17億9000万トン、二酸化イオウで86万4000トン、窒素酸化物で79万8000トンに達した。


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