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  ニュース     2020/10/01 19:59

中国:アリババ系のブロックチェーン企業、マレーシア市場に参入 無料記事

 阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)系のテック企業が海外トレーサビリティ(製品追跡・原料遡及)市場の開拓に乗り出す。マ蟻科技集団(アント・グループ)傘下でブロックチェーン(分散型台帳)技術事業を展開する「マ蟻鏈(ANTCHAIN)」は9月29日、自社が開発した【亜州ビジネス編集部】トレーサビリティ(製品追跡・原料遡及)システムをマレーシア市場に投入すると宣言した。仮想移動体通信事業者(MVNO)事業を現地で手掛けるXOXモバイルと組む。中国新聞網が伝えた。

 「TraXプラットフォーム」をまず食品分野に導入する。食品包装に記されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、消費者は生産地、生産日時、保存期間、物流経路などの情報を知ることが可能だ。ブロックチェーン技術の利用を通じ、偽装などの不正が未然に防げるという。将来は同プラットフォームをさらにグレードアップし、原材料履歴、サプライチェーンなども網羅する予定だ。

 1社目の顧客として、マレーシア月餅ブランドの「海外天(OVERSEA)」にサービス提供する。消費者は月餅製品の賞味期限などを最も重視しているためだ。国内だけでなく、海外出荷後の品質保証も兼ねる。

 マ蟻鏈とXOXはまた、版権分野にもトレーサビリティサービスを拡大する計画だ。文化や芸術品などデジタル製品を保護する。

 マ蟻鏈は2017年に、中国の「双11」(11月11日の販売促進イベント)時にトレーサビリティサービスを始動。19年の「双11」では、越境EC製品4億点以上を網羅した。今年の新型コロナウイルス感染流行期からは、海外輸入の冷蔵・冷凍食品をサービス対象に加えている。


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