詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2020/11/05 19:59

小米が21年にエンジニア5000人採用、6G人材など重点に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国のスマートフォン大手、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)は研究開発(R&D)投資を拡大する方針だ。同社の創業者で、董事長兼CEO(最高経営責任者)でもある雷軍氏は4日の開発者会議で、2021年に5000人のエンジニアを採用する計画を明らかにした。第5世代(5G)移動通信技術、6G移動通信技術、急速充電、ディスプレイ、カメラなど10大重点分野に関連する人材の取り込みを急ぐ。香港メディアが5日伝えた。
 雷氏によると、小米は今年2252人を新規採用。R&D人員は足元で1万人を超えた。雷氏は同会議で、今年第3四半期(7〜9月)に世界のスマホ出荷数で小米が3位に再浮上した点に言及。小米は毎年R&D投資を拡大しており、シェア奪還の背景には技術力のサポートがあると強調した。例えばスマホカメラ部門では、エンジニア数が足元で850人に達し、2年前の122人から約7倍に増えているという。
 なお、雷氏は今年9月の時点で、20年のR&D投資に100億人民元(約1570億円)以上を充てる計画を表明。この投資額は、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に上場する企業のR&D投資の約半分に相当する規模だ。小米の19年通期売上高は2058億3868万人民元(前年比17.7%増)。純利益は100億4416万人民元(同25.9%減)だった。
 小米はスマホを主力製品とするほか、スマートテレビ、ノートパソコン、人工知能(AI)スピーカー、スマートルーターなどのIoT・ライフスタイル製品を扱う。従来はオンライン販売を中心としていたが、近年は実店舗の設置に注力。オンライン、オフラインを融合させた「新小売」戦略を展開する。主力のスマホでは、世界と中国でともにシェア4位(19年、IDC調べ)。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース