【亜州ビジネス編集部】英市場調査会社のオムディアによると、2021年の大型液晶パネル（LCD）世界出荷は、枚数ベースで前年比9％増の9億6270万枚、面積ベースで4％増の2億2880万平方メートルといずれも過去最高を更新している。中国最大手の京東方科技集団（BOEテクノロジー・グループ：200725/SZ）が出荷枚数シェア31.5％、出荷面積シェア26.2％で、両部門で首位に立った。枚数と面積の双方で首位に立つ初めての企業となる。電子工程専輯が15日報じた。
　出荷枚数の2位は台湾大手の群創光電（イノラックス：3481/TW）でシェア15.4％。3位はLGディスプレイ（LGD）で13.4％だった。出荷面積ではTCL華星光電技術有限公司（CSOT）が15.8％で2位。3位はLGDで11.9％だった。
　2021年は巣ごもり需要の継続によってノートパソコン（PC）用LCDの出荷枚数が26％拡大し、応用別で最大の成長幅を記録した。タブレット端末用も7％拡大した。液晶テレビ用は第3四半期の需要減退で出荷枚数が4％減少。ただ大型化によって面積ベースでは2％増と、プラス成長を維持した。
　21年の大型LCD販売額は過去最高の852億米ドル（約9兆8600億円）。前年比で34％拡大した。
　大型有機EL（OLED）パネルはテレビとノートPC向けに需要拡大が続いている。出荷枚数は前年比37％増で過去最高の2370万枚に達した。


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