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  ニュース     2021/10/19 18:00

「国潮」ブーム継続、中国ブランド売れ筋に 無料記事

 中国のスポーツ用品や化粧品などの分野で、国産品ブーム「国潮(グオチャオ)」が一段と高まっている。これに伴い、ブランド各社の収益も拡大。資本市場も「国潮」ムードに沸いている。 経済日報が17日付で伝えた。
 スポーツ用品分野における「国潮」の代表格は、李寧(リーニン:2331/HK)と安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)だ。 李寧の2021年6月中間期の売上高は前年同期比65%増の101億9700万人民元(約1800億円)に達し、直近10年間で最高の伸びを記録した。純利益は187.2%増の19億6200万人民元に膨らんでいる。安踏の同期決算も好調で、売上高は前年同期比55.5%増の228億1000万人民元、純利益は131.6%増の38億4000万人民元に達している。
 化粧品では、「美嘉印」などのスキンケアブランドを擁する上海家化(600315/SH)の存在感が大きい。2021年6月中間期の売上高は前年同期比14.3%増の42億1000万人民元、純利益は56%増の2億8600万人民元に上った。
 「国潮」が消費トレンドになるに伴い、国産ブランドの注目度と売上高が海外ブランドを上回るケースも見られ始めた。「国潮」がトレンドとなった要因については、◆中国の急速な経済発展と国際的な影響力の高まりにより、中国文化の特徴を持つブランドが国際的に注目されるようになったこと、◆若い世代のデザイナーが伝統文化を現代的な美意識で作り直し、それが若者に受け入れられたこと――などが挙げられている。


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