【亜州ビジネス編集部】中国で「元宇宙（メタバース）」に関連する商標登録が7000件を超えていることが分かった。現地メディアが企業情報検索サイト「天眼査」などを調べた結果判明したもので、その数は現在も増え続けているという。登録企業の業種は、インターネットや自動車、エンターテイメントに限らず、外食や消費財など関連性の薄いと思われる分野まで広がっており、「便乗ビジネス」との声も聞かれる。

　登録企業の顔ぶれには、百度（バイドゥ：9888/HK）や阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）などネット大手が含まれる。一方で、奈雪的茶HD（ナユキ・ホールディングス：2150/HK）、蜜雪氷城などの茶飲料チェーン大手も「メタバース」に関連する複数商標を登録済みだ。蜜雪氷城はメディアの取材に対し、現時点で明確な事業計画はなく、「今後の権利侵害を回避するための予防的な商標登録」だと説明した。

　なお、前出の百度は今月27日にメタバース製品「希壌」を発表する予定。同社によると、「希壌」アプリは国内初のメタバース製品だ。人工知能（AI）開発者大会「Baidu Create 2021」を同メタバース内で開催することも表明している。


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