【亜州ビジネス編集部】8月の国内携帯電話出荷台数は、中国全体で前年同月比9.7％減の2430万6000台に低迷している。7月に28.6％増と4カ月ぶりに拡大していたが、再びマイナス成長に沈んだ。1月からの年初来累計では、12.3％増の2億2700万台で推移している。工業和信息化部（工業情報化部）傘下シンクタンクの中国情報通信研究院（CAICT）が報告した。
　5G端末の8月国内出荷は、9.4％増の1768万8000台とプラス成長を保ったものの、伸びは7月の64.1％から鈍化している。出荷台数に占める5G端末の割合は72.8％で、7月の79.6％から6.8ポイント低下した。1月からの累積出荷は、79.7％増の1億6800万台を数えている。
　8月の新機種数は50％増の57機種と、5カ月ぶりに前年を上回った。1月からの累積では0.7％増の296機種。このうち5G端末に関しては、8月が80％増の27機種で、新機種数全体の47.4％と約半分を占めている。
　工業和信息化部によると、通信キャリア大手3社の携帯電話契約者数は、8月末時点で16億3612万件に上った。1月からの累計で3205万件増えている。うち5G端末接続数は4億1900万件と4億件を超えた。1月からの累積では2億2000万件の増加と、急ピッチな拡大が続いている。
　1〜8月の携帯電話総通話時間は、2.1％増の1兆4999億分と拡大した。20年1〜8月に8.4％減少していた反動があり、19年1〜8月と比較すると6.5％下回っている。


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