【亜州ビジネス編集部】ショート動画アプリ「TikTok（中国版サービス名：抖音）」を提供する北京字節跳動科技（バイトダンス）は新規事業の一つとして、仮想空間「メタバース」事業に参入する。近くSNSアプリ「派対島」（派対は中国語でパーティーの意味）を発表する予定だ。「派対島」はバイトダンスにとって、初めてのメタバース関連商品となる形。中国では百度集団（バイドゥ：9888/HK）のメタバース・プラットフォーム「希壌」に続く第2陣となる。捜狐科技など複数メディアが27日付で伝えた。

　報道によると、ユーザーは「派対島」内で自身のアバターを使い、友達とおしゃべりしたり、遊んだりすることが可能。各種のオンラインイベントに参加することもできるという。

　2012年設立のバイトダンスは「TikTok」のほか、ニュースアプリ「今日頭条」、動画配信プラットフォーム「西瓜視頻」なども展開。中国では「抖音」の名称で、ショート動画投稿アプリを提供している。中国の胡潤研究院が発表した20年版「世界ユニコーン企業番付」では、企業価値5600億人民元で2位に付けた。


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