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  ニュース     2021/08/26 19:00

中国:原料炭・コークス高値更新、炭鉱事故や生産抑制で需給ひっ迫 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】製鉄に用いる原料炭とコークスの価格が高値追いとなっている。8月25日の商品先物市場では、トン当たりの価格が前日比3.31%高の2589人民元(約4万4000円)に高騰。直近安値(7月8日)比で41.48%、前年同期比で112.47%ずつ値上がりしている。21世紀経済報道が26日付で伝えた。
 コークスの先物取引価格は前日比3.08%高のトン当たり3292人民元。直近安値(7月8日)比で33.27%、前年同期比で71.51%ずつも価格が高まった。
 原料炭の現物も市況が動意付いている。蘭格鋼鉄雲商の価格情報プラットフォームによると、8月25日の工場出荷価格(準1級原料炭)は、河北省南部のケイ台市と邯鄲市で前日比120人民元高のトン当たり3540人民元に達した。山西省臨汾市、黒竜江省七台河市、山東省臨沂市の工場出荷価格(2級原料炭)も同じく120人民元ずつそろって値上がり。各地の価格は3170〜3310人民元に上昇した。
 鉄鋼生産の総量規制が導入されるなか、このところ鉄鉱石の市況は軟化しているものの、火力発電向けの燃料炭価格に連動して原料炭相場も引き締まっている。7月から多数の商品価格が落ち着いたが、需要が減少しているにもかかわらず、原料炭とコークスだけは例外だ。
 足元の炭鉱事故多発、産炭地の供給量停滞、モンゴル国の石炭通関遅延などが影響。鉄鋼生産の総量規制、環境保護の厳格化を受けて、今年に入り河北省、山東省、陝西省のコークス工場も生産を絞っている。足元の急伸を背景に、今年5月の高値水準を突破し、原料炭とコークスは国内の過去最高値をそろって更新した。


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