業界団体の中国汽車工業協会はこのほど、国内自動車メーカーの実現利益が今年10月以降にマイナス成長となる可能性を指摘した。1〜9月の増益率は2％未満にまで鈍化しており、10月以降はさらに低迷するとみている。香港紙・信報など複数メディアが10月29日付で伝えた。
　同協会によると、中国の自動車製造業の実現利益は今年1〜9月に3799億7000万人民元（約6兆7560億円）となり、前年同期比で1.2％伸びた。増加率は1〜8月の5.5％から4.3ポイント減速している。また、同時期の全国工業企業（一定規模以上）の利益成長率（44.7％）を43.5ポイント下回った。
　なお、同協会が発表した最新データによると、中国の新車販売台数は1〜9月に前年同期比8.7％増の1862万3000台、生産台数は7.5％増の1824万3000台だった。新型コロナウイルス流行前の2019年同期との比較では、販売が1.3％増、生産が0.4％増で推移している。


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