【亜州ビジネス編集部】2021〜25年にかけた第14次5カ年計画期間中は、中国のデータセンター（DC）向け投資額が年率平均20％超のピッチで拡大していく見通しだ。すでに全国の国家級DC10カ所を通じ、今年に入り新規事業プロジェクト25件が相次ぎ着工されている。国家発展改革委員会が15日に報告した。

　これら新規事業の規模は合算で54万標準ラック、浮動小数点演算回数で毎秒13.50EFLOPSを数える。1900億人民元（約3兆7500億円）以上を投資し、パソコン2700万台相当の演算能力が新たに加わる計算だ。周辺分野と合算し、5カ年で3兆人民元以上の投資需要を生むと考えているという。

　中国政府は東部のデータを西部で処理する「東数西算プロジェクト」を推進する計画だ。DC、クラウドネットワークなどのデジタルインフラを東部と西部で協調発展させることを主旨とする。国家発展改革委員会は今年2月17日、京津冀（北京・天津・河北）、長江デルタ、粤港澳大湾区（広東・香港・マカオベイエリア）、成渝（四川・重慶）の各エリアで、全国的な演算ネットワークの国家ハブ建設を開始すると正式発表。「東数西算」プロジェクトを全面始動させている。


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