【亜州ビジネス編集部】従来型の燃油自動車にも、値上げの波が押し寄せてきている。メルセデス・ベンツやBMWも売値の引き上げに動き出した。しかも1台当たりの値上げ幅は最大で12万人民元を超えている。中国政府系メディアが19日付で伝えた。

　メルセデスは3日、輸入車と中国現地生産車の価格をほぼ全面的に引き上げると発表。Cクラス、Eクラス、Sクラス、マイバッハを3000〜12万1000人民元（約6万〜243万円）の幅で価格調整すると通知した。うちSクラスのマイバッハは12万1000人民元も値上げする。

　BMWは12日、3シリーズ、X3、X4、4シリーズ、Z4の価格引き上げを宣言した。車種に応じて1600〜1万1000人民元の幅で調整する。

　長城汽車(2333/HK)も15日付で高級車ブランド「魏（WEY）」を値上げした。調整幅は5000〜1万2000人民元とする。原材料や半導体、コア部品の価格上昇を踏まえた措置。「モカ」「マキアート」など「カフェ」シリーズを対象とした。うちマキアートPHEV（プラグインハイブリッド車）は1万2000人民元値上げしている。

　中国の完成車メーカーは、新エネルギー自動車（NEV）生産の20社近くが3月に値上げを発表した。各社の最大上げ幅は、小鵬汽車（XPEV/NYSE、9868/HK）の2万人民元、威馬汽車（WM Motor）の2万6000人民元、零ホウ汽車（LEAP)の3万人民元などに達している。


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