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  ニュース     2022/04/25 18:00

中国:4月乗用車小売110万台へ、乗聯会が32%減予測 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は22日、今年4月の乗用車小売台数が狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比31.9%減の110万台に縮小するとの見通しを発表した。予想通りなら、減少率は3月の10.5%から大幅に拡大する形となる。新型コロナウイルスの感染再拡大により生産、販売に影響が出ている状況だ。

 主要メーカーの1日当たり平均小売台数は、4月第1週に前年同期比32%減の2万4600台、第2週に39%減の2万6700台に落ち込んだ。第3週の予測値は35%減の3万6000台、第4週の予測値は26%減の6万9000台としている。

 4月に入り国内各地でコロナの新規感染者が増加する中、東北、江蘇・浙江・上海エリアでは完成車メーカー、部品サプライヤーの生産に大きな影響が出ている。江蘇・浙江・上海エリアでは現在、生産再開が進み、物流も徐々に回復しているものの、産業全体の回復にはなお時間がかかると乗聯会はみている。

 一方で、新エネルギー自動車(NEV)の販売は好調を維持する見通し。足元でメーカーが相次いでNEVの値上げを発表しているものの、ガソリン価格も上昇していることから、消費者のNEV志向は続いているという。一方で、地政学的要因による原材料価格の上昇がNEV市場にもたらす影響については、引き続き観察が必要と指摘した。

 なお、乗聯会のデータによると、今年3月の乗用車小売台数は狭義ベースで前年同月比10.5%減の157万9000台。2カ月ぶりにマイナス成長に転じた。


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