ニュース 2021/12/21 18:00
中国:レアアース価格高騰、ジジミウムは10月以降で4割高
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】中国のレアアース価格が大幅上昇している。需要の拡大、供給の縮小が同時進行するなか、特に10月以降は値上がりが鮮明化した。ジジミウム(ネオジムとプラセオジムの混合物)、テルビウム、ジスプロシウムなどが上値追いの展開となっている。中国証券報が21日付で伝えた。
年末が接近していることで、生産の総量規制が意識されている。中国北方エリアでは、今年の生産量がほぼ上限に達した。四川盆地の生産量も、総量規制で増産が困難となっている。
上海有色網によると、12月20日のトン当たり中国取引価格は、軽レアアース主力の金属ジジミウムが102万5000人民元(約1824万5000円)、酸化ジジミウムが84万7500人民元に高騰した。10月からの上昇率は40%を超える。また、中重レアアースの主力では、1キログラム当たりで酸化テルビウムが1万1050人民元、酸化ジスプロシウムが2890人民元にまで値上がり。同じく上げが目立っている。
中国の統計によると、各地の酸化ジジミウム生産量は、内モンゴル自治区が3月の1162トンから8月の843トン、江西省が3月の281トンから8月の248トンに縮小した。四川省でも8月の生産量が430トンに細っている。
海外輸入も減少が進んだ。税関統計によると、今年10月の混合炭酸レアアース輸入は、前年同期比83.49%減の100.20トンに縮小。一方、トン当たり平均の輸入単価は、332.52%高の11万9000人民元にまで上昇した。10月の金属レアアース鉱輸入も、重量ベースで77.04%減の2145トンに低迷。半面、トン当たり平均の輸入単価は、134.47%高の3万1400人民元に急伸した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
年末が接近していることで、生産の総量規制が意識されている。中国北方エリアでは、今年の生産量がほぼ上限に達した。四川盆地の生産量も、総量規制で増産が困難となっている。
上海有色網によると、12月20日のトン当たり中国取引価格は、軽レアアース主力の金属ジジミウムが102万5000人民元(約1824万5000円)、酸化ジジミウムが84万7500人民元に高騰した。10月からの上昇率は40%を超える。また、中重レアアースの主力では、1キログラム当たりで酸化テルビウムが1万1050人民元、酸化ジスプロシウムが2890人民元にまで値上がり。同じく上げが目立っている。
中国の統計によると、各地の酸化ジジミウム生産量は、内モンゴル自治区が3月の1162トンから8月の843トン、江西省が3月の281トンから8月の248トンに縮小した。四川省でも8月の生産量が430トンに細っている。
海外輸入も減少が進んだ。税関統計によると、今年10月の混合炭酸レアアース輸入は、前年同期比83.49%減の100.20トンに縮小。一方、トン当たり平均の輸入単価は、332.52%高の11万9000人民元にまで上昇した。10月の金属レアアース鉱輸入も、重量ベースで77.04%減の2145トンに低迷。半面、トン当たり平均の輸入単価は、134.47%高の3万1400人民元に急伸した。
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