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  ニュース     2021/10/07 18:00

中国:デベロッパー社債デフォルト8080億円、20年比2.5倍に 無料記事

 中国で不動産デベロッパーのデフォルト(債務不履行)が増加している。不動産調査会社CRICのデータによると、年初から9月27日までの時点で、デベロッパーの社債デフォルト件数は39件となり、前年同期の25件から増加した。デフォルト総額は467億5000万人民元(約8080億円)に達し、前年同期比で159%拡大している。香港経済日報など複数メディアが7日までに伝えた。
 新型コロナウイルス流行を背景とした住宅販売の伸び悩みに加え、政府によるデベロッパー向け融資の引き締めなどが各社の資金繰りを圧迫している。CRICによると、今年に入り、大手デベロッパーの中国恒大集団(3333/HK)のほか、華夏幸福(600340/SH)、藍光発展(600466/SH)、陽光100(2608/HK)、秦禾集団(000732/SZ)、花様年HD(1777/HK)、新力HD(2103/HK)などが流動性危機に直面した。
 CRICのデータによれば、主要デベロッパー100社の資金調達額は今年1〜9月に前年同期比21%減の1兆919億人民元に縮小している。うち第3四半期(7〜9月)は2872億人民元と、前年同期比で38%減、前四半期比で24%減。四半期ベースで18年以来の最低水準にとどまった。
 なお、中国政府はデベロッパー各社に対し、過度な負債を抑制する「三条紅線」の達成を求めているとされる。三条紅線とは「前受金を除いた総資産負債比率が70%を上回らないこと」「純資産負債比率が100%を上回らないこと」「手元現金に対する短期借入額が100%を上回らないこと」を指す。これを達成できない場合、デベロッパーは銀行融資などによる資金調達が制限される。


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