【亜州ビジネス編集部】一定事業規模以上を対象としたインターネット・同関連サービス企業の2021年業務収入は、中国全体で前年比21.2％増の1兆5500億人民元（約28兆600億円）に達している。増加率は20年の12.5％を8.7ポイント上回った。19年からの増加率は、年率換算で16.8％に上る。工業和信息化部（工業情報化部）が発表した。

　インターネット企業の2021年の業務収入中、情報サービス収入は17.0％増の8254億人民元に達し、伸びは20年の11.5％から拡大した。音楽・映像サービス関連が20年並みの高い成長を維持し、ニュース・コンテンツサービスは伸びが加速した。一方、ネットゲームの伸び率は鈍化し、検索サービスは減収となっている。

　インターネットプラットフォームサービス企業の収入は32.8％増の5767億人民元、20年の14.8％増を大幅に上回る成長となった。生活サービスのプラットフォーム運営を主たる業務とする企業では、20年のマイナスからプラス成長に転じ、ネットショッピング企業では伸びが加速。製造・物流プラットフォーム企業の成長はやや減速した。

　基礎電気通信3社の固定ブロードバンドインターネット契約者数は21年末時点で全国5億3579万件。年間で5224万件増加し、20年の3427万件増を上回った。このうち100Mbps以上のユーザーは4億9848万件。1年間で6385万件増加し、全契約数の93％を占めている。1000Mbps以上は3456万件、1年間で2816万件増加した。

　21年末のモバイルインターネットユーザーは14億1565万件に積み上がり、年間で6713万件増加している。モバイルインターネットの21年トラフィック数は33.9％増の2216億GB。伸びは20年の35.7％からやや鈍化した。


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