中国主要都市の住宅在庫が増勢にある。主要60都市の中古住宅在庫は、今年第3四半期末で合計320万2000軒に達した。前四半期比で8.6％増えている。不動産調査の上海易居房地産研究院が19日に報告した。

　中古住宅のエリア別在庫は、西北で20.9％、華中で14.3％、華北で12.4％、東北で3.4％ずつ増加している。在庫の販売期間も伸びた。過去12カ月の月平均販売から算出した在庫消化期間は、主要20都市で販売17.9カ月相当にまで積み上がっている。前月比では20.6％延びた。

　不動産市場の引き締め策（政府による参考価格の提示）が響くなか、深セン市の中古住宅取引件数は、9月に1765件まで減少。月次ベースで2012年3月以来の低い水準に落ち込んだ。杭州市の月次取引件数も、3月の1万1400軒から9月の3784軒に縮小している。在庫消化期間は今年最悪の9カ月相当にまで延びた。


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