【亜州ビジネス編集部】企業情報検索サイト「天眼査」によれば、中国のEコマース最大手、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）が6日、新会社「元境生生(北京)科技」を設立した。登録資本金は1000万人民元（約1億7900万円）で、傘下の杭州阿里創業投資を通じて全額出資する。業務範囲はソフトウエア開発、コンピュータ・システム・サービス、公演の仲介、インターネット情報サービスなどだ。
　一方、アリババ関係者の話として、複数の中国メディアが9日付で報じたところによれば、新会社は将来的に仮想空間技術「メタバース」（中国語：元宇宙）に関連する事業を担うという。同社はこれまでに「阿里元宇宙」、「淘宝元宇宙」など、メタバースに関連する商標を複数申請している。
　アリババは世界トップクラスのEコマース企業。1999年に馬雲氏が設立した（馬氏は19年9月に会長引退）。「淘宝網」や「天猫」など個人向けECサイトを運営するほか、越境ECの「天猫国際」、BtoBの「1688.com」も展開。EC以外では、宅配スーパー「盒馬」、フードデリバリー「餓了麼」、動画ストリーミング「優酷」、クラウドサービス「阿里雲」などを傘下に擁する。


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