【亜州ビジネス編集部】前月比では減少したものの、新エネルギー自動車（NEV）向けの動力電池需要が伸び続けている。今年4月の生産量は、容量ベースで前年同期比124.1％増の29.0GWh（2900万kWh、前月比↓26.1％）に伸長。うち三元系電池は53.5％増の10.3GWh、リン酸鉄リチウム電池は200.7％増の18.6GWhなどで推移した。それぞれ車載量全体の35.5％と64.3％を占めている。業界団体の中国汽車動力電池産業創新聯盟がこのほど報告した。
　1〜4月にかけた年初来の動力電池生産量は、183.5％増の129.6GWhに上る。うち三元系電池は97.2％増の48.3GWh、リン酸鉄リチウム電池は283.1％増の81.0GWhに拡大した。
　一方、1〜4月の車載量は、104.1％増の64.5GWhに達している。うち三元系電池は35.4％増の25.7GWh、リン酸鉄リチウム電池は207.5％増の38.7GWhに拡大した。
　メーカー別の1〜4月車載量は、寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）の30.59GWh(車載量全体の47.39％)、比亜迪(BYD：1211/HK)の14.68GWh（22.75％）、中創新航(中航リ電)の5.09GWh（7.89％）、合肥国軒高科動力能源（国軒高科：002074/SZ）の3.27GWh（5.07％）、蜂巣能源科技（SVOLT）の1.64GWh（2.54％）、恵州億緯リ能（EVE）の1.38GWh（2.14％）、LGエネルギーソリューションの1.33GWh（2.06％）、欣旺達電動汽車電池（欣旺達：300207/SZ）の1.32GWh（2.04％）、孚能科技(688567/SH)の1.20GWh（1.85％）、瑞浦能源（Ruipu）の0.64GWh（0.99％）など。
　中国汽車工業協会によると、国内の新エネルギー自動車（NEV）販売は、4月単月で前年同月比44.6％増の29万9000台、生産台数は43.9％増の31万2000台に膨らんだ。ただ、前月比では販売が38.3％減、生産が33.0％減。1〜4月の累計では、販売が112.2％増の155万6000台、生産が113.7％増の160万5000台に拡大した。


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