【亜州ビジネス編集部】中国の12省（自治区）で暗号資産（仮想通貨）のマイニング（採掘）が規制されている。国家発展改革委員会など中央当局が先ごろ、マイニングを「淘汰（とうた）」産業として挙げたことを受けての措置だ。中新経緯が8日付で伝えた。

　これまでに規制措置を発表したのは、雲南、内モンゴル、新疆、青海、四川、安徽、河北、江蘇、浙江、福建、江西、海南。関連企業の運営停止や、電気料金の引き上げなどの措置を実施している。

　最高人民検察院は今月7日、江西省政治協商会議の元副主席を逮捕すると発表した。職権を乱用し、暗号資産のマイニング活動を行う企業を支援したため。中国で同活動に関与した政府関係者が処分される初めてのケースとなった。

　中国が暗号資産のマイニングを規制する背景には、省エネ政策がある。世界では現在、マイニングのために使用される電力は1340億キロワット時（kWh）に達するとされ、 1ビットコインを生産するために必要なエネルギーは3人家族の年間電力消費量に相当するとされる。


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