【亜州ビジネス編集部】中国のディスポーザブル医療機器メーカー、美華国際医療科技（MHUA/NASDAQ）が16日、米ナスダック市場に新規上場した。中国企業の米株マーケット上場は、昨年7月の滴滴出行（DIDI/NYSE）以来となる。美華国際医療の株価は好調な滑り出しを見せ、上場初日は公募価格比29.2％高の12.92米ドルで終了。一時は48％高と急騰する場面もあった。香港紙・信報など複数メディアが伝えた。
　1991年設立の美華国際医療は、江蘇省揚州市に本社を構える。病院、薬局などにディスポーザブル医療機器を供給。販売する製品は国内向けで800種以上、輸出向けで120種以上に達する。海外では、欧州、米州、アジア、アフリカ、オセアニアなど30カ国以上に製品を輸出している。
　中国政府は昨年以降、ハイテク企業の海外上場に対する監督を強化する姿勢を見せている。ネット規制当局の国家互聯網信息弁公室（国家インターネット情報弁公室：CAC）は昨年7月、100万人以上の個人情報を保有する国内企業が海外に上場する際、同弁公室による審査を行う方針を表明。「網絡安全審査弁法（サイバーセキュリティ審査弁法）」の改正案に盛り込んだ。同法は今月15日付で施行されている。


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