【亜州ビジネス編集部】江蘇省無錫市の公安当局はこのほど、上海市から江蘇省、浙江省までの広いエリアでマルチ商法を行っていたグループを摘発した。「スピリチュアル・カフェに来れば病気が治る」などと宣伝し、勧誘を行っていた。被害者は4000人余りに達する。中国政府系メディアが9日付で伝えた。
　一見普通のカフェが、実はマルチ商法の巣窟だった。このカフェでは「神茶」「福米」などと名付けられた商品を販売。これらの食品で「がんも治る」などと宣伝していた。4000人以上が被害に遭い、総額1600万人民元（約2億9000万円）を詐取されたという。
　被害者の多くは中高年の女性。中には「邪気を取り除く」などの口実で強姦被害にあった女性もいたという。首謀者の張（姓のみ公表）には何の医学的素養もなかったが、他のメンバーに「奇跡の医師」と呼ばせていた。


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