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  ニュース     2022/04/06 18:00

22年1〜2月EV電池市場、中国BYDがパナ抜き世界3位に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】韓国のエネルギー市場専門の調査会社、SNEリサーチの3月31日発表によると、2022年1〜2月の電気自動車(EV)バッテリー世界搭載量ランキングで、中国の比亜迪(BYD:1211/HK)が日本のパナソニック(6752/東証)を抜いて3位に躍り出た。

 BYDのバッテリー搭載量は6.4ギガワット時(GWh)で、前年同期の1.8GWhから約3.6倍に拡大。上位10社の中で最大の成長幅を記録した。これにより世界シェアは11.9%と、前年同期の6.9%から5.0ポイント拡大した。BYDは22年1〜2月の新エネルギー車(NEV)販売台数が約6倍増の18万1451台に拡大しており、自社製品向けのバッテリー出荷が順調に伸びたとみられる。一方、パナソニックの搭載量は5.8GWhにとどまった。前年同期比成長率は28.6%と上位10社の中で最も低く、世界シェアを前年同期の17.4%から10.8%に6.6ポイント縮小させた。

 首位は中国・寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が維持した。搭載量は18.4GWhと前年同期比約2.6倍増。市場シェアは34.4%と前年同期から6.9ポイント拡大した。中国企業はCATLとBYDの他、上位10位以内に4社がランクインした。内訳は◆6位:中創新航科技(CALB、搭載量2.4GWh、シェア4.4%)、◆8位:合肥国軒高科動力能源(国軒高科:002074/SZ、1.6GWh、3.1%)、◆9位:蜂巣能源科技有限公司(SVOLTエナジー・テクノロジー、0.8GWh、1.4%)、◆10位、恵州億緯リ能(EVEエナジー、リは金へんに里:300014/SZ、0.6GWh、1.2%)──。

 韓国企業は2位にLGエナジーソリューション(LGES)、5位にSKオン、7位にサムスンSDIがランクインした。市場シェアはそれぞれ13.8%、6.5%、3.8%。成長率はLGESが37.6%、サムスンSDIが30.7%と2桁台にとどまった。SKオンは2.5倍の成長となったが、中国企業6社の平均成長率の約2.9倍を下回った。全体として中国企業の勢いが目立つ結果となった。


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