【亜州ビジネス編集部】中国汽車工業協会は11日、今年4月の新車販売台数が前年同月比47.6％減の118万1000台に縮小したと発表した。マイナス成長は4カ月連続。減少率は前月の11.7％から大幅に拡大した。生産台数も46.1％減の120万5000台と低調。前月比では販売が47.1％、生産が46.2％ずつ減少している。
　生産、販売ともに120万台前後に低迷し、4月としては約10年ぶりの低水準にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大により、車産業のサプライチェーンが大きな影響を受けている。一部企業が生産を停止し、物流も停滞する中、自動車の供給力が大幅に低下した。
　車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比43.4％減の96万5000台（前月比48.2％減）、生産台数が41.9％減の99万6000台（同47.1％減）。商用車は販売台数が60.7％減の21万6000台（同41.6％減）、生産台数が59.8％減の21万台（同41.8％減）で推移した。
　1〜4月の累計では、全体の販売台数が前年同期比12.1％減の769万1000台とマイナスに転じた。生産台数は10.5％減の769万台に下向いている。
　一方、新エネルギー自動車（NEV）の販売台数は、4月単月で前年同月比44.6％増の29万9000台、生産台数は43.9％増の31万2000台に膨らんだ。ただ、前月比では販売が38.3％減、生産が33.0％減。1〜4月の累計では、販売が112.2％増の155万6000台、生産が113.7％増の160万5000台だった。
　このほか、完成車の輸出台数は4月に前年同月比6.6％減の14万1000台に縮小。前月比でも17.2％減少した。車種別では、乗用車が前年同月比15.2％減の9万9000台、商用車が23.2％増の4万2000台。1〜4月の累計では、全体の輸出台数が前年同期比39.4％増の72万3000台だった。


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