ニュース 2022/05/26 18:01
中国車メーカーの電池回収推進、二次利用など拡大
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】中国の自動車メーカーが退役動力電池の再利用を進めている。広州汽車集団商貿有限公司傘下の広汽商貿再生資源利用有限公司は、広州市番禺区の化龍鎮に設置した工場で退役電池の二次利用に乗り出した。広州汽車集団股フン有限公司・汽車工程研究院が性能検査した後、フォークリフトの動力源として再利用している。中国政府系メディアが25日付で伝えた。
広州汽車集団は2019年から電池の回収・再利用業務に着手している。製造履歴調査、性能検査、二次利用、分解、再生のノウハウを蓄積してきた。
同社は今年3月22日、広汽能源生態科技有限公司の設立を宣言。総額49億6000万人民元(約942億4000万円)を投じ、動力電池産業の循環利用体系を確立すると説明した。充電・電池交換サービス、製品用途開発を手掛けるという。
華晨宝馬汽車有限公司(華晨BMW)もまた、退役電池の二次利用を模索してきた。17年時点で電池回収利用チームを中国で立ち上げている。中核の瀋陽工場では、退役電池を搭載したフォークリフトの試験利用を始めた。
上海汽車集団は18年に車載バッテリー世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)と提携。電気自動車(EV)退役電池の回収・再利用計画を始動させた。
北汽新能源は新会社の藍谷智慧(北京)能源科技有限公司を設立。全国を網羅する電池回収サービス体系を整えた。
すでに多数の自動車企業が4S店(車両販売、部品販売、アフターサービス、情報提供・フィードバックの4つのサービスを手掛ける総合ディーラー)と連携し、電池の回収作業を推進している。ただ、新興EVメーカーの4S店に関しては、対応が出遅れたままだ。多くの4S店は「電池回収は業務範囲に含まれない」と回答している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
広州汽車集団は2019年から電池の回収・再利用業務に着手している。製造履歴調査、性能検査、二次利用、分解、再生のノウハウを蓄積してきた。
同社は今年3月22日、広汽能源生態科技有限公司の設立を宣言。総額49億6000万人民元(約942億4000万円)を投じ、動力電池産業の循環利用体系を確立すると説明した。充電・電池交換サービス、製品用途開発を手掛けるという。
華晨宝馬汽車有限公司(華晨BMW)もまた、退役電池の二次利用を模索してきた。17年時点で電池回収利用チームを中国で立ち上げている。中核の瀋陽工場では、退役電池を搭載したフォークリフトの試験利用を始めた。
上海汽車集団は18年に車載バッテリー世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)と提携。電気自動車(EV)退役電池の回収・再利用計画を始動させた。
北汽新能源は新会社の藍谷智慧(北京)能源科技有限公司を設立。全国を網羅する電池回収サービス体系を整えた。
すでに多数の自動車企業が4S店(車両販売、部品販売、アフターサービス、情報提供・フィードバックの4つのサービスを手掛ける総合ディーラー)と連携し、電池の回収作業を推進している。ただ、新興EVメーカーの4S店に関しては、対応が出遅れたままだ。多くの4S店は「電池回収は業務範囲に含まれない」と回答している。
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