【亜州ビジネス編集部】インターネットサービス中国最大手、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）のモバイルゲームが引き続き人気を集めている。米アプリ分析会社センサータワーのデータによると、同社が開発した「PUBG Mobile」（中国版「和平精英」も含む）の2021年課金収入は世界全体で28億米ドル（約3200億円）に達し、前年比で9％増加。同じく同社開発の「Honor of Kings（王者栄耀）」も同14.7％増の28億米ドルを売り上げ、世界トップに並んだ。
　3位以下には、米哈遊（miHoYo）の「Genshin Impact（原神）」（18億米ドル）、ロブロックス・コーポレーションの「Roblox」（13億米ドル）、ムーン・アクティブの「Coin Master」（13億米ドル）などが続いた。課金収入が10億米ドルを超えたタイトルは8本となり、20年の5本から増加している。
　テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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