【亜州ビジネス編集部】今年11月の国内携帯電話出荷台数は、中国全体で前年同月比19.2％増の3525万2000台に達している。伸びは10月の28.4％から鈍化したものの、2カ月連続の2ケタ成長を保った。1〜11月の累計では、12.8％増の3億1700万台に上っている（1〜10月累計は12.0％増）。工業和信息化部（工業情報化部）傘下シンクタンクの中国情報通信研究院（CAICT）が報告した。
　うち5G端末の国内出荷は、11月に43.9％増の2896万7000台に拡大している。10月の58.7％増に続いて急成長を達成した。10月の出荷台数全体に占める割合は82.2％に達し、10月の79.2％を上回り、80％を初めて超えている。1〜11月にかけた5G端末の累積出荷は、65.3％増の2億3900万台で推移した。
　11月中の新機種数は34.3％増の47機種と2カ月連続で前年を上回り、増加率は10月の4.0％を上回っている。1月からの累積では427機種で3.1％増加した。うち5G端末の11月の新機種数は15機種、1月からの累積では203機種を数えている。
　工業和信息化部によると、11月末の携帯電話事業者3社の携帯電話契約は、全国16億4199万件に積み上がった。1月からの累計で4792万件増加している。うち5G端末接続数は4億9700万件と5億件に接近した。1月からの累積では、2億9800万件も増加している。
　一方、1〜11月の携帯電話総通話時間は、1.1％増の2兆764億分にとどまった。増加率は1〜10月の1.3％を下回っている。1〜11月のSMS業務量は0.6％減に低迷した。SMS業務収入は7.7％増で推移し、伸びは1〜10月の10.4％より低下している。


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