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  ニュース     2021/09/08 18:00

中国もギニア政情に重大関心、ボーキサイト供給を不安視 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】アフリカ西端に位置するギニア共和国の動向に中国も重大な関心を寄せている。中国外交部は6日、前日早朝に起きたギニアのクーデターに言及し、同国の国軍特殊部隊に対してアルファ・コンデ大統領を速やかに解放するよう呼びかけた。特にボーキサイトをはじめとする鉱物資源に注目している。21世紀経済報道が8日付で伝えた。
 ギニアのボーキサイト資源埋蔵は、世界全体の3分の2を占める概算400億トンに上るなど膨大。鉄鉱石の埋蔵も70億トンに達している。このほか金やダイヤモンド、ウランなどの埋蔵も豊富だ。
 中国のギニア産ボーキサイト輸入は右肩上がりに拡大し続けている。中国税関の統計によると、2020年のボーキサイト海外輸入は、前年比11%増の1億1153万7000トンに膨らんだ。うちギニア産は18.51%増の5267万100トンに伸び、輸入量全体に占める比率が47.2%にまで上昇している。
 ギニア産ボーキサイトの中国市況は、すでにクーデター前から動意づいていた。政情不安が漂うなか、今月のボーキサイトCIF(輸入到着港までの海上運賃+保険料)トン当たり価格は、前年同期比5米ドル高の48〜54米ドル(約5280〜5940円)に達している。
8日の上海商品先物市場では、主力限月のトン当たりアルミニウム価格が節目の2万2000人民元(約37万5100円)を超えた。値上がり率が1.27%に達し、主力限月として06年以来、15年ぶりの高値を切り上げている。
 ロンドン金属取引所(LME)のトン当たりアルミニウム価格は6日、前日比1.8%上昇の2775.50米ドルに高騰。直近10年近くぶりの高値を更新した。


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