【亜州ビジネス編集部】今年6月の輸出入総額は、中国全体で前年同月比10.3％増の5645億9000万米ドル（約77兆円）に拡大した。うち輸出は17.9％増の3312億6000万米ドル。増加率は前月の16.9％から加速し、市場予想（12.5％）を上回っている。一方、輸入は1.0％増の2333億2000万米ドルに伸びたものの、増加率は前月の4.1％から鈍化。市場予想（4.0％）も下振れた。貿易収支は979億4000万米ドルの黒字。海関総署（税関）が13日発表した。
　1〜6月の累計では、輸出入総額が前年同期比10.3％増の3兆791億2000万米ドルに拡大している。うち輸出が14.2％増の1兆7322億8000万米ドル、輸入が5.7％増の1兆3468億4000万米ドル。貿易黒字は3854億4000万米ドルだった。
　一般貿易の輸出入総額（人民元ベース）は、1〜6月に前年同期比13.1％増の12兆7100億人民元。輸出入全体に占める割合は64.2％となり、前年同期に比べて2.1ポイント拡大した。うち輸出は19.0％増の7兆1600億人民元、輸入は6.5％増の5兆5500億人民元に伸びている。
　相手国・地域別の輸出額（米ドルベース）は1〜6月に総じて拡大。インドが34.5％、欧州連合（EU）が19.1％、韓国が18.3％、アセアンが16.6％、台湾が16.4％、米国が15.8％、日本が4.4％ずつ増加した。半面、香港は8.6％減。アセアンは20年から対中国輸出入額でEUを上回り、中国最大の貿易相手となっている。
　品目別の輸出額（人民元ベース）は、輸出全体の49.1％を占める機械・電気設備の輸出額が1〜6月に前年同期比4.2％増の9兆7200億人民元。一方、労働集約型製品の輸出額は13.5％増の1兆9900億人民元で、全体の17.8％を占めた。


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