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  ニュース     2022/01/24 18:00

杭州市共産党トップ汚職事件にアント関与か、土地取得で便宜 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】浙江省杭州市の共産党トップが失脚した汚職スキャンダルについて、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻集団(アント・グループ)が関与している可能性が報じられている。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が21日に伝えた。公開記録と関係者の話によると、同共産党トップの弟が所有するモバイル決済事業にアントが出資した後、アント傘下企業が杭州市の土地2区画を安値で取得していたことが分かったという。
 杭州市共産党委員会の書記だった周江勇氏は昨年8月、党の規律と法律に著しく違反した疑いで身柄を拘束された。汚職の疑いで拘束されたとみられている。
 国営テレビの中国中央電視台(CCTV)は先週19日に放送した周氏に関する番組で、複数の民営企業が周氏の兄弟が支配する企業に出資した後、周氏の助けによって土地を安価に取得したと報道。ただ、民営企業の具体的な社名は明らかにしておらず、アントの名前にも言及していない。
 アントと周氏を巡っては昨年の時点で、アントの新規株式公開(IPO)に絡み、杭州市当局が書類審査などで便宜を図ったとの疑惑が浮上していた。当局の指示により、アントは上場の数日前にIPOを急きょ中止している。


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