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  ニュース     2022/02/08 18:00

中国半導体企業、21年利益2.5倍の3540億円へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】半導体専門メディアの半導体産業縦横が4日報じた推計によると、2021年の中国国内半導体企業の合計利益額は、前年比153%増の約195億2600万人民元(約3540億円)規模に達した。
 利益額最高の企業は、IC設計の上海韋爾半導体(ウィル・セミコンダクター:603501/SH)で、前年比65.1〜79.9%増の44億6800万〜48億6800万人民元を計上する見通しだ。
 IC設計・製造分野では、パワーマネジメントICなどの杭州士蘭微電子(ハンヂョウ・シーラン・マイクロエレクトロニクス:600460/SH)の純利益は22.5倍増の15億1700万人民元以上となる見通し。特別損益を差し引いた税引前当期純利益は40倍に達する可能性がある。
 北京君正集成電路(インジェニック・セミコンダクター:300223/SZ)は、車載半導体の好調によって税引前当期純利益が7億7700万〜9億5400万人民元と37〜45倍に拡大すると予告している。メモリー設計の東芯半導体(ドゥーシリコン:688110/SH)も、利益が12〜14倍に拡大する見込みだ。
 パッケージング・テスティング分野では、江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が同分野最高の28億〜30億8000万人民元の純利益を計上する見通し。前年比2.1〜2.3倍増の水準だ。昨年6月に米アナログ・デバイセズ(ADI/NASDAQ)のシンガポール検査工場を買収している。同分野で増益率最高は通富微電子(TFME:002156/SZ)で、2.7〜3倍増の9億3000万〜10億人民元に上るとの予測だ。
 半導体設備・材料分野では、浙江晶盛機電(JSG:300316/SZ)の純利益が前年比84.1〜112%増の15億8000万〜18億4000万人民元で最高となる。前駆体材料の江蘇南大光電材料(ジアンスー・ナタ・オプトエレクトロニック・マテリアルズ:300346/SZ)は、税引前当期純利益が31〜36倍増の6600万〜7700万人民元に達する見通しという。
 地場半導体企業は21年、半導体製品の国産化推進政策の追い風の下、新エネルギー車(NEV)やIoT(モノのインターネット)向けの需要によって恩恵を受けた。22年も引き続き明るい展望が期待される。


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