【亜州ビジネス編集部】2021年の国内旅行者は、中国全体で延べ32億4600万人を数えている。2020年比で3億6700万人（12.8％）増加したものの、19年の54％水準にとどまった。このうち都市部住民は13.4％増の23億4200万人、農村部住民は11.1％増の9億400万人で推移している。文化旅遊部が先ごろ発表した。
　21年の国内旅行収入（旅行総消費）は、前年比で31.0％増の2兆9200億人民元（約52兆8500億円）規模に達したが、19年と比べると51％水準に低迷している。うち都市部住民の消費は31.6％増の2兆3600億人民元、農村部住民の消費は28.4％増の5500億人民元で推移した。一人当たりの総旅行消費は16.2％の899.28人民元に上る。都市部は16.0％増の1009.57人民元、農村部は15.7％増の613.56人民元にそれぞれ伸びた。
　海南省の12月の接待旅客総人数は、14.9％減の814万3900人に低迷している。11月の23.9％減からは改善したものの、5カ月連続で減少した。ただ、21年の通年では25.5％増の8100万4300人に拡大し、過去最多を記録した19年の8311万人が目前となっている。
　一方、22年の春節休暇7日間の国内旅行者数は、2.0％減の延べ2億5100万人、19年の73.9％水準となっている。実現国内旅行収入は3.9％減の2891億9800万人民元、19年の56.3％水準だ。省内の旅行が全体の78.3％、省境をまたいだ旅行が残り21.7％となっている。
　澳門博彩監察協調局（マカオ特別行政区ゲーミング監察協調局）によれば、今年1月の域内カジノ売上高は、前年同月比20.9％減の63億4400万パタカ（約909億円）に縮小した。前月比でも20.3％減少している。3カ月ぶりに前年水準を下回った。20年1月と比べると71.3％減少している。


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