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  ニュース     2022/05/09 18:00

中国:Z世代が文化・サービス消費けん引、他世代より支出突出 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】「Z世代」(1995〜09年生まれ)の文化・サービス消費(精神消費)について、持続的な成長段階にある実態が明らかになった。このほど発表された「当代若年層の“精神消費”現状調査・研究」リポートの結果によるもので、Z世代の支出が目立って伸びているという。21世紀経済報道が5日付で伝えた。
 主要な消費分野は、映画、音楽、書籍(音声を含む)となっている。家電ではホームシアターなどの音響製品が選好された。第1四半期の販売台数としては、ミラーレスカメラが57%増、VRゴーグルが55%増、無線ブルートゥースイヤホンが45%増と人気を集めている。映画鑑賞は2021年に女性の観客が急ピッチに増加した。また、音楽は2019〜21年の間に若年層の視聴時間が年々長時間化する傾向がみられている。
 読書については、電子書籍が主流となりつつある。「電子書籍のビューワーまたはその他の端末(スマートフォンを含まない)」で読書をする人は36%に上った。半面、「SNS上で読む」は26%、紙の書籍は20%に過ぎない。Z世代に人気のジャンルは「ファンタジー」で、読者の6割を占めた。現実世界をテーマにした内容は4割にとどまっている。20年比では、ファンタジー作品への課金人数の成長率が最も高かった。
 今回の調査は京東集団(9618/HK、JD/NASDAQ)、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、猫眼娯楽(1896/HK)、音声アプリ「ヒマラヤ」などが連携し、25歳以下1000人、26〜45歳550人にアンケートしたもの。文化・サービス消費について、全体では「去年より増加した」が47%、「横ばい」が40%となっていたものの、Z世代については「増加」が52%を占めた。28〜35歳では「横ばい」が42%となっている。


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