【亜州ビジネス編集部】中国汽車工業協会は9日、今年8月の新車販売台数が前年同月比32.1％増の238万3000台に拡大したと発表した。プラス成長は3カ月連続。増加率は前月の29.7％から一段と加速した。生産台数は38.3％増の239万5000台。ただ、前月比では販売が2.4％減、生産が1.5％減で推移している。

　6月から実施されている減税政策の効果が続く中、乗用車の販売が好調。国内でインフラ建設が拡大する中、商用車の生産・販売も昨年4月以来、1年5カ月ぶりにプラス成長に転じた。車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比36.5％増の212万5000台（前月比2.3％減）、生産台数が43.7％増の215万7000台（同2.4％減）で推移。商用車は販売台数が4.0％増の25万8000台（同5.0％増）、生産台数が3.1％増の23万8000台（同2.7％減）だった。

　1〜8月の累計では、全体の販売台数が前年同期比1.7％増の1686万台と、小幅ながらプラスに転じた。生産台数は4.8％増の1696万7000台。

　一方、新エネルギー自動車（NEV）の販売台数は、8月単月で前年同月比2倍の66万6000台、生産台数は2.2倍の69万1000台に膨らんだ。販売、生産ともに月次ベースの過去最高を更新している。1〜8月の累計では、販売が386万台、生産が397万台で、それぞれ前年同期の2.1倍、2.2倍に達した。

　このほか、完成車の輸出台数は8月に前年同月比65.0％増の30万8000台。前月比でも6.2％増加し、引き続き過去最多を記録した。単月の輸出台数が30万台を超えるのは初めて。車種別では、乗用車が前年同月比68.7％増の26万台、商用車が47.5％増の4万9000台。また、NEV輸出は82.3％増の8万3000台に膨らんだ。1〜8月の累計では、全体の輸出台数が前年同期比52.8％増の181万7000台だった。


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