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  ニュース     2022/11/10 13:21

中国:コロナで大学から3万人脱出、濃厚接触者も=鄭州 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、河南省鄭州市の私立大学、黄河科技学院で8日、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに学生約3万人が脱出し、帰省や帰宅を始めた。大学当局は阻止を試みているが脱出が続いている。学生の中にはコロナ感染者との濃厚接触者も含まれ、帰省や帰宅後の感染拡大も懸念されている。
 鄭州市では、EMS(電子機器受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー:2317/TW)の工場で約10日前、コロナ感染を恐れて従業員の大半が脱出する事件が起きたばかり。
 台湾の中央通信社によると、黄河科技学院では8日、休校のうわさが流れた直後、学生らが荷物をまとめ帰省などの準備を開始。同日正午までに、学生の半数が大学を離れた。大学当局が阻止しようとしたが、午後に入っても集団での脱出が続いたという。大学周辺の街路は一時、脱出する学生と迎えのマイカーやタクシーであふれた。
 黄河科技学院の学生脱出は、構内で感染者が出たとの情報がきっかけ。陽性者が100〜200人に上るとのうわさが広がり、学生の多くが脱出を始めた。鄭州駅から帰省しようとした学生は拘束されたという。鄭州市内の出身者は自宅に戻った。
 鄭州市内の大学生は約70万人。各大学で同様の騒ぎが起きれば、感染拡大など社会への影響は極めて大きい。現在、黄河科技学院のほか鄭州財経学院、鄭州大学、鄭州軽工業大学では、帰省を希望する学生へのPCR検査が始まった。


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