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  ニュース     2022/12/02 12:36

ハイセンスに「広告法違反」議論、サッカーW杯で指摘 無料記事

 サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会のスポンサー広告を巡り、中国で議論が巻き起こっている。スポンサーのうちの1社、海信(ハイセンス)が中国の「広告法」に違反している疑いがあるというのだ。問題があると指摘された広告について、海信はひっそりと差し替えを進めているという。香港メディアの頭條日報が2日伝えた。
 問題の広告の文言は「中国第一、世界第二」というもの。中国の「広告法」では、「第一」「世界級」といった文言を広告に使用することが禁止されている。カタールで行われた広告を中国の法律で規制することは難しいが、W杯は中国でも放送されているだけに、中国国内の視聴者向け広告と判断された場合、規制の対象となる恐れがあるという。
 こうした中、試合中継に映り込むピッチ脇の海信の広告が「中国製造、一起努力」という文言に変更されていることが確認されている。海信の関係者は元の広告の文言について、テレビの出荷台数を示していると説明。調査会社のAVCレボによると、海信のテレビ市場シェアは今年1〜10月に中国1位、世界2位だったという。
 国際サッカー連盟(FIFA)が運営するW杯のスポンサーは、ランク順で「FIFAパートナー」「ワールドカップスポンサー」「リージョナルサポーター」の3種。中国企業では万達集団がFIFAパートナー、中国蒙牛乳業(チャイナ・モンニウ・デイリー:2319/HK)、維沃移動通信(vivo)、海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ:921/HK)の親会社である海信がワールドカップスポンサーだ。これら4社は前回のロシア大会でもスポンサーに名を連ねている。
 英国に拠点を置くコンサルティング会社、グローバル・データによると、カタール大会における中国企業の協賛金は計13億9500万米ドル(約1950億円)。米国の11億米ドルを抜いて国別トップに立った。


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