【亜州ビジネス編集部】ショート動画アプリ「TikTok（中国版サービス名：抖音）」を提供する北京字節跳動科技（バイトダンス）の2022年売上高が800億米ドル（約10兆6150億円）を突破した。前年比で3割超の増収となる。人民元換算で約5510億人民元となり、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）の5545億5200万人民元と並ぶ規模だ。香港紙・明報が4日、外電報道を引用する形で伝えた。
　報道によると、バイトダンスは投資家に充てた通知の中で22年の売上高が800億米ドルを超え、前年比で3割超の増加となったと報告した。前述のように、売上高の規模ではテンセントと並ぶ。通期決算の増収率としては、美団（メイトゥアン：3690/HK）の22.8％、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）の18.9％、京東集団（JDドットコム：9618/HK）の9.9％をいずれも大きく上回っている（テンセントは1.0％減収）。
　ただ、自社の過去増収率と比べると、22年は減速感が目立つ。バイトダンスの増収率は20年に2.1倍、21年に86％に達していた。
　一方、報道では利益に関するデータが明らかにされておらず、他の中国ネット大手と比較することができない。なお、バイトダンスが初めて財務データを公表した20年の営業損益は147億人民元の赤字だった。21年の営業赤字は71億5000万米ドル（約509億人民元）に拡大している。


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