ニュース 2023/05/11 11:51
香港:悪天候時も株取引継続へ、証取など計画立案
台湾・香港
【亜州ビジネス編集部】台風などの悪天候時にも、香港交易所(香港証券取引所:388/HK)での証券取引を継続させるよう現地政府が準備を進めている。証取、香港金融管理局(HKMA)などから成るワーキンググループが現在、具体的な計画を立案中という。ブルームバーグ通信が11日、消息筋情報として伝えた。
香港の現行規定では、台風警報「シグナル8」や暴雨警報「黒色暴雨警告」が発令された場合、証取の取引が停止される。世界の金融ハブで、香港のように悪天候時に取引を停止するケースは珍しい。こうした取引停止規定は「時代遅れ」になりつつあると指摘されているほか、気候変動による異常気象がより一般的になるにつれて、取引所の利便性を下げる恐れがある。
ただ一方で、取引を継続した場合に、システム面で脆弱な中小ブローカーが決済や受渡などの面で問題に直面する可能性がある。また、台風や暴風雨の際は休暇を取ることが一般的な香港の労働文化と衝突する可能性も指摘されている状況だ。実際、証券業界の労働組合からは反発の声も上がっている。
消息筋によると、こうした問題の一つの解決策として、悪天候時に取引を継続する場合、小規模ブローカーが決済や受渡をディレイで行うという選択肢も検討しているという。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
香港の現行規定では、台風警報「シグナル8」や暴雨警報「黒色暴雨警告」が発令された場合、証取の取引が停止される。世界の金融ハブで、香港のように悪天候時に取引を停止するケースは珍しい。こうした取引停止規定は「時代遅れ」になりつつあると指摘されているほか、気候変動による異常気象がより一般的になるにつれて、取引所の利便性を下げる恐れがある。
ただ一方で、取引を継続した場合に、システム面で脆弱な中小ブローカーが決済や受渡などの面で問題に直面する可能性がある。また、台風や暴風雨の際は休暇を取ることが一般的な香港の労働文化と衝突する可能性も指摘されている状況だ。実際、証券業界の労働組合からは反発の声も上がっている。
消息筋によると、こうした問題の一つの解決策として、悪天候時に取引を継続する場合、小規模ブローカーが決済や受渡をディレイで行うという選択肢も検討しているという。
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