ニュース 2022/10/25 18:00
中国23年GDP成長目標「5%以上」、ゼロコロナ先延ばしは公算小=MS
経済・統計
モルガン・スタンレー(MS)は最新リポートで、12月に開催される中央経済工作会議で、中国の2023年GDP(国内総生産)成長目標が「5%以上」に設定されるとの見通しを示した。この目標値は、来年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で公表される見込み。具体的な政策スタンスについては、3月の全人代とその後2回の政治局会議(4月下旬、7月下旬)で確定する見通しと指摘した。香港メディアの頭條日報が25日伝えた。
MSによると、共産党系メディアによる足元の論調などを受け、市場では「ゼロコロナ」政策の緩和が想定される23年上半期よりもさらに遅れる可能性が懸念されている。ただMSは、所得の伸びが大幅に鈍化し、若年層の失業率が急上昇している点を指摘。成長目標の達成には、コロナ対策と住宅政策の見直しが不可欠であることから、中国当局が「ゼロコロナ」政策の見直しを無期限に延期することはないとの考えを示した。
MSはさらに、党大会での習近平・総書記(国家主席)の演説は、市場が想定していたよりもバランスのとれた中立的なもので、「発展が第一任務」というスタンスを維持していたと指摘。中国はよりバランスがとれ、持続可能な成長に焦点をシフトしたが、成長そのものを放棄したわけではないというMSの見解と一致する内容だったと説明している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
MSによると、共産党系メディアによる足元の論調などを受け、市場では「ゼロコロナ」政策の緩和が想定される23年上半期よりもさらに遅れる可能性が懸念されている。ただMSは、所得の伸びが大幅に鈍化し、若年層の失業率が急上昇している点を指摘。成長目標の達成には、コロナ対策と住宅政策の見直しが不可欠であることから、中国当局が「ゼロコロナ」政策の見直しを無期限に延期することはないとの考えを示した。
MSはさらに、党大会での習近平・総書記(国家主席)の演説は、市場が想定していたよりもバランスのとれた中立的なもので、「発展が第一任務」というスタンスを維持していたと指摘。中国はよりバランスがとれ、持続可能な成長に焦点をシフトしたが、成長そのものを放棄したわけではないというMSの見解と一致する内容だったと説明している。
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