【亜州ビジネス編集部】河北省の省都、石家荘市の当局は28日、新型コロナウイルスの感染拡大のため、橋西区や長安区など中心部4区を事実上ロックダウン（都市封鎖）した。これら4区では、28日午後2時から31日午後2時まで、都市運営に不可欠な一部を除き、企業団体の従業員に在宅勤務を命じたほか、住民に外出を禁止。28日午後3時から地下鉄と路線バスを全面運休にした。中国新聞網など複数メディアが伝えた。
　河北省衛生健康委員会によると、省内で28日に確認された新規感染者は45人。うち有症が3人、無症状が42人だった。報道によると、石家荘市で感染が拡大しているのは、オミクロン変異株の派生型「BA.2.76」で、チベットで確認されたのと同型だった。石家荘では27日、多数の区で3回目のPCR検査が実施されている。
　中国で27日に確認された新規感染者は1444人。うち有症が307人、無症状が1137人だった。27日時点で、全国の患者は9632人。累計の死者数は5226人だった。
　中国国内の新規感染者は7日まで7日連続で減少。一時感染が拡大していた海南省三亜市は、27日の新規感染者が153人で、5日以降初めて200人を下回った。海南省の1〜27日の感染者は計2万0170人で、三亜市は1万5241人だった。
　このほか、チベット自治区の27日の新規感染者は498人（有症46人、無症状452人）。1日当たり新規感染者は2日連続で500人を下回った。


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