ニュース 2023/01/10 11:30
馬雲氏がアント支配権放棄、「IPO準備」の観測
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国のEコマース最大手、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)は8日、傘下金融サービス会社のマ蟻集団(アント・グループ)について、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が支配権を手放すことを明らかにした。これについて市場では、「アントの新規株式公開(IPO)に向けた準備」と指摘されている。香港経済日報が9日伝えた。
馬氏は現在、関連会社を通じてアントの議決権の50%以上を実質的に保有している。明報などによると、今回の株主構成の変更により、馬氏が実質的に保有する議決権は約6.2%に低下する運びだ。アントは今回の変更について、「ガバナンスの透明度を向上させるため」と説明した。
アントを巡っては先ごろ、消費者金融子会社が金融当局から増資の承認を取得するなど再編が進展。大和は最新リポートで、アントが早ければ今年下半期にもIPOを再開できるとの見解を示している。ただ現行規定では、過去3年内に支配権の移動があった場合、香港証券取引所で上場は1年、上海証券取引所での上場は2年待たなければならないため、アントのIPOにはなお時間がかかる可能性があると明報は指摘している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
馬氏は現在、関連会社を通じてアントの議決権の50%以上を実質的に保有している。明報などによると、今回の株主構成の変更により、馬氏が実質的に保有する議決権は約6.2%に低下する運びだ。アントは今回の変更について、「ガバナンスの透明度を向上させるため」と説明した。
アントを巡っては先ごろ、消費者金融子会社が金融当局から増資の承認を取得するなど再編が進展。大和は最新リポートで、アントが早ければ今年下半期にもIPOを再開できるとの見解を示している。ただ現行規定では、過去3年内に支配権の移動があった場合、香港証券取引所で上場は1年、上海証券取引所での上場は2年待たなければならないため、アントのIPOにはなお時間がかかる可能性があると明報は指摘している。
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