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  ニュース     2022/08/22 18:00

中国ディスプレイ業界、7月平均稼働率73%に低下 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】市場調査会社の華商光電科技(CINNO Research)によると、中国ディスプレイメーカーの2022年7月生産ライン稼働率は、前月比2.3ポイント下落、前年同月比21ポイント下落の73.3%だった。消費者向け電子製品の需要減退に伴い、今年第2四半期から月ごとに低下している。台湾・工商時報が22日報じた。

 生産ラインの世代別平均稼働率は、4.5〜6世代が前月比3.4ポイント下落の71.1%、8〜11世代が2.1ポイント下落の73.6%、10.5/11世代が6.9ポイント下落の75%以下だった。

 中国AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)ディスプレイメーカーの7月平均稼働率は前月比4.5ポイント上昇の41.6%。このうち6世代生産ラインは38%に上昇したが、依然低いレベルにとどまっている。

 最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)は、7月の平均稼働率が72%に低下。8.5世代ラインは60%に低下した。中国2位のTCL華星光電技術有限公司(CSOT)は、7月は前月比6ポイント低下の78%。10.5世代ラインは75%で推移した。3位の恵科股フン有限公司(HKC)の7月平均稼働率は前月比6ポイント上昇の約70%。綿陽工場(四川省)と長沙工場(湖南省)の稼働率は約60%に回復した。

 8月の中国メーカー平均稼働率は悪化する見通し。四川省の電力供給制限の影響を受けて、6割以下に落ち込むと予想された。


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