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  ニュース     2020/09/07 19:26

中国が「FCV産業」振興、河南省や広州市が布石 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 中国が水素燃料自動車(FCV)産業の振興に乗り出している。交通運輸部は2日、「立体交通網の整備を通じて交通強国を実現するための浙江省での試行作業意見」を公布。FCVの応用に向けて、まず浙江省で研究を深めるよう求めた。すでに各都市も、独自のFCV普及策を打ち出している。中国証券報が7日付で伝えた。
 河南省政府は先ごろ、「製造業の質的向上と発展を推進するための実施案」を公布。新エネルギーバス、水素燃料(FC)バス、スマート・コネクテッドカーの応用を進める方針を打ち出した。これら産業の年産額について、2022年の1000億人民元(約1兆5530億円)、25年の2000億人民元を目指す。新エネルギーの分野では、リチウムイオン電池、FC、スマート送電網、太陽光発電、風力発電の規模拡大を見込んだ。これら新エネルギー分野の年産額について、22年の1000億人民元、25年の1500億人民元を想定する。
 広州市政府は「自動車産業の成長を加速させるための意見」を公布。25年の自動車年産能力を500万台超に引き上げるという目標を掲げた。FCVの商業化、新エネルギー自動車年産能力の中国TOP3都市入りも目指す。
 中国汽車工程学会は4日、FCVモデルの普及期が急ピッチに訪れていると指摘。技術の向上、FC商業車の台数拡大を図るよう訴えた。すでにFC商業車の分野では、世界のトップ集団に追いついたとの見方を示している。22年の北京冬季五輪を契機に、数万台クラスを運行させるよう提案した。主に京津冀(北京市・天津市・河北省)、長江デルタ、珠江デルタの普及を想定。水素燃料電池スタック、コンプレッサー、DC/DCコンバータ(直流電圧変換器) 、水素循環設備などの部品国産化も進めるべきと提言した。
 車業界団体の中国汽車工業協会によれば、国内のFCV生産・販売台数は19年にそれぞれ前年比85.5%増の2833台、79.2%増の2737台に拡大している。中国のFCV保有台数に関しては、20年に1万台、25年に10万台、30年に100万台に到達すると予測された。


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