人工知能（AI）技術が労働市場と働き方を再構築している。この見解は、リモートワーカーや若い就労者の間で特に顕著だ。昇進に必要なスキルとして、中国の就労者は「管理能力」「対人関係スキル」「データ分析力」の3点を重要視しているという。人事業務アウトソーシング大手ADPがこのほど報告した内容として、経済日報が27日に伝えた。

　中国の各職場で最も向上させるべき重要なスキルとして、重複回答で就労者は管理スキル（43％）、対人スキル（42％）、データ分析能力（38％）、ソーシャルスキル（37％）を挙げている。これらが今後5年間で最も重要なスキルになるとの見解だ。

　調査結果はまた、年齢層によってスキルのニーズや見解に明確な違いがある点も示している。18～24歳の就労者は対人関係スキル（35％）とソーシャルスキル（34％）が最重要のスキルと認識していた。一方、45歳以上は管理能力（49％）とデータ分析能力（47％）をより重視している。

　デジタル化とAI技術が広範に導入されるなか、企業と就労者は将来の仕事に必要な中核的なスキルや職務能力の再評価が求められるようになった。Z世代の従業員は新技術を重視し、人間関係やコミュニケーション、ソーシャルスキルの向上を最優先しているという。ADPは各企に対し、デジタルと技術に精通した世代に個別対応のソフトスキル研修を優先的に提供し、職場での成功を支援すべきと総括した。

　このレポートは、18カ国・地域の回答者約3万5000人を対象に調査している。その結果、回答者全体85％が「AIが今後2～3年内に自身の仕事に大きな影響を与える」と考えている実態が判明した。


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